〔2日目:山口市秋穂〕
もうずいぶん経ってしまったのだが、flickr 繋がりの
Tim が撮った
この写真を見て(Couple at the Beach at Aio)、ああこれは見ておかねば、と秋穂(あいお)を目指して思い切って良かったなぁと今更だけど思った...ちょっと後ろ向きでアレだが、色々な思いもあるし折角なんで書いておくことにする。この日、わがままに付き合っていただいた isado さん夫婦、chorickr 夫婦に、超感謝感激雨霰。
2005年に吸収合併され山口県山口市となった
秋穂町エリアは、瀬戸内海にぽこっと突き出た半島部分を指す。エビの養殖が盛んで、歴史的にも見るべき所は多く、だけど見て回る時間がなかった。所々にある美しい砂浜から見る瀬戸内海は、何かから隔絶されたような、しかしどこまでも優しい感じ。まるで天国のようだと思ったよ... 天気も超良くあこがれの瀬戸内海をゆっくり眺めてると、初対面しかも、国立大学の教授?助教授?のくせに Tim は、周旋屋かお前!ってくらい、この写真の場所の土地を買え、共同の別荘を建てよう、と、海から少し離れた(奴は自転車で来た)地元民らしく、ムード壊して五月蠅えなぁとか思ったが、それもまんざらでもねーな、むしろすてきかも、などとも思ってしまうくらい、何もない良い所だった。買えないけど。まえに Tim とはメールで舌戦を繰り返した仲ではあるが、この時は肩を組んで再会を誓い合ったのでした。
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〔1日目:下関市豊北町角島〕
日にちは前後して1日目、Timに会いに秋穂つか山口に行くよ、との噂を聞きつけてくれた、これも長い間 flickr 繋がりの
chorickr に連れて行ってもらった本州最西端とも言ってもよさげな
角島も素晴らしかった... 彼女のことを書き出すと3倍の文章が必要なので今回は止めておく。2000年に
角島大橋が完成するまでは、島へ渡る手段がポンポン船しかなく、万葉集にも詠われた由緒ある歴史を持つこの島には、日本海側初の洋式灯台(日本の六灯台のうちの一つ)もあったりもする。橋の開通以前は海も荒れがちで渡船の欠航も多かったろう。ここはどこ?ってくらい、外海ならではの海流のぶつかり合う地ということもあって限りなく海が青く、なかなかレアな景勝地だったのでは... ポンポン船往時を想えばさらに、どこまでも良い感じ。素晴らしく美しいこの橋のおかげで、カジュアルに本州最果ての地を楽しむことが出来て、さすが山口県の道路行政よ、ありがとう、といった感じ。
橋の美しさとは裏腹に、それと共に完成したという"灯台公園"っつー妙にへんてこりんなメルヘンチック風ランドスケープデザインにより、由緒正しい灯台を含んだ景観は残念ながら相当破壊されてはいるが、それも幸か不幸か中途半端な具合で(つーか広大なので)駐車スペースより少しだけ歩けば、開発という手垢の付かない、多分100年前とあまり変わらないであろう海岸線の風景が広がっていた。どっちかって言うと多いハングル文字のゴミが漂着しているサマを見ていると、嗚呼、おれらはこんな惑星に生きているんだなぁっつー実感があって、海の向こうは朝鮮半島、嗚呼、日本の端っこだなぁ、夕日はどこまでも完ぺきにクリアに海に沈んだし、闇が訪れて灯台にあかりが灯るまで、そこでしばらく黄昏れちまいました。なんつーか、目の前にある風景が素晴らしすぎれば過ぎるほど、異様なテンションになっちまうので写真の出来はさっぱりだったなぁ、とも。ありがとね chori、またくるぜ角島。
この旅行のエントリは不定期に続く予定、とします。